北欧国旗「スカンジナビア十字」の由来〜なぜ似てる?〜

北欧諸国は、国旗に「単色の背景に左よりの十字」というデザインを採用している国が多いですよね。この十字のことをスカンジナビア十字呼びますが、どのような意味が込められているのかご存知でしょうか。実は、国ごとに背景となる色や十字の色が異なっており、各国々の風土や歴史を反映しているのです。

 

 

スカンジナビア十字とは

スカンジナビア十字を採用している国は、北欧諸国の国々の中でも

 

アイスランド
スウェーデン
デンマーク
ノルウェー
フィンランド

 

のスカンジナビア諸国と呼ばれる国々です。

 

旗は青や赤、白といった下地の上に、「十字」が施されたデザインが特徴的で、世界最古の国旗の一つデンマークの国旗デザインに基づいています。国によって十字と下地の色が違うのは、それぞれの歴史や文化、風土などが関係しています。

 

各国の十字の色の意味と由来

デンマーク国旗の十字

 

赤字に白十字のデザインになっています。赤は神聖ローマ帝国の軍旗の色、白十字はキリスト教を表しています。古語ではダンネブロと呼ばれており、「デンマークの地から、赤い布」という意味が込められています。スカンジナビア十字の元になったデザインです。

 

アイスランド国旗の十字

 

青地ベースに白十字+その上に重ねられた赤十字というデザインです。青は古くからアイスランドの国民色とされており、白と赤の十字のデザインはアイスランドが元々はデンマーク領であったことに由来しています。

 

スウェーデン国旗の十字

 

スウェーデンの国旗は青地に金色の十字が走るデザインになっています。青は澄んだ空、金はキリスト教・自由・独立を表現しています。

 

ノルウェー国旗の十字

 

ノルウェーの旗は赤字に白十字と青十字のデザインになっています。白十字はかつての宗主国デンマークの国旗を意味それに重ねられている青十字はノルェーの青い海を表現しています。金十字旗とも。

 

フィンランド国旗の十字

 

白地に青いスカンジナビア十字のデザインです。青はフィンランドの数千の湖・海・空を、白は国土を覆う雪を表現しています。