「ヨーロッパ州」の定義と範囲【「大陸ヨーロッパ」との違いとは】

 

「ヨーロッパ」とは、「ユーラシア大陸北西の半島部にあたる、西を大西洋、南を地中海、北を北極海、東をウラル山脈に囲まれた地域」です。

 

「ヨーロッパ大陸」とも呼びますが、ユーラシア大陸の一部で、アフリカ大陸、アメリカ大陸のように孤立した大陸ではなく、歴史・文化・伝統などを基準に、ある程度の同一性をもとに分類されている地域です。

 

「大陸ヨーロッパ」とは
ヨーロッパ州とは別に、「大陸ヨーロッパ(欧州本土/本土欧州とも)」という概念があります。これはヨーロッパのうちアイスランドアイルランドイギリスなどの島国を除く諸国のことを指す概念です。イギリスは、政治/経済/社会あらゆる面で本土の国々と性質的に差が大きいので、あえて本土と切断する概念が生まれました。

 

政治的立場によって、「ヨーロッパ」が示す範囲に若干の違いはあるものの、国際連合は、西を北大西洋に、東をウラル川/ウラル山脈/カスピ海に、南を地中海/黒海/ボスポラス海峡/コーカサス山脈に、北をバレンツ海/ノルウェー海に、に囲まれた44か国をヨーロッパ州の国々と定義しています。

 

 

国連基準のヨーロッパ諸国一覧

橙色地域:東欧 水色地域:西欧 緑色地域:南欧 青色地域:北欧

 

東ヨーロッパ諸国

国数:10か国

 

 

西ヨーロッパ諸国

国数:9か国

 

 

南ヨーロッパ諸国

国数:15か国

 

 

北ヨーロッパ諸国

国数:10か国

 

 

日本外務省基準のヨーロッパ諸国

日本は国連がアジアに分類している

 

アゼルバイシャン/アルメニア/ウズベキスタン/カザフスタン/キルギス/キプロス/コソボ/ジョージア/タジキスタン/トルクメニスタン

 

を東欧に分類しているため、ヨーロッパの国数は少し増えて54か国になります。