ノルウェー文学の特徴や有名な作品

ノルウェー文学とは、ノルウェー語で書かれた文学の総称で、キリスト教化する以前、つまりヴァイキング時代からの古い歴史をもっています。ラテン語が伝わる以前は、ノルド祖語と呼ばれる言語が用いられ、表記にはルーン文字が使われていました。

 

 

ノルウェー文学の簡易年表

9世紀

ノルウェーからアイスランドへの殖民が始まり、アイスランドで『サガ』や『エッダ』などの作品が創出されるようになる。これらはノルウェー文学の一種とされることもある。

 

11世紀

キリスト教が伝わり、ラテン文字による文献が登場するようになる。

 

13世紀

ラテン語の説教の翻訳『古ノルウェー説教集』、宮廷の作法を記した『王の鏡』、ノルウェー王国史『ヘイムスクリングラ』などが登場し、ノルウェー文学に大きな進展がみられた。

 

14世紀

デンマークと同君連合を形成し、事実上デンマークの属国となったため、以後ノルウェー文学は衰退をみる。

 

16世紀

宗教改革をきっかけとして、デンマーク語で書かれたノルウェー文学がさかんになる。

 

19世紀

ノルウェーがデンマークからの独立を達成したことで、ノルウェー文学はより独自の展開をみせるようになる。「ブークモール」、「ニューノシュク」という2種のノルウェー語文語が確立し、19世紀中ごろには写実主義(リアリズム)が流行した。

 

20世紀

1905年に本当の意味での独立を果たし、ノルウェー人としての民族性にフォーカスした文学作品が多数輩出されるようになった。ノルウェー各地でも郷土文学がさかんにつくられた。

 

ノルウェー文学の有名作品一覧

  • ノルウェー王国史『ヘイムスクリングラ』(13世紀)
  • ダス『ノルランのトランペット』(1739)
  • ウェッセル『靴下なしの恋愛』(1772)
  • コレット『知事の娘』(1854〜1855)
  • ハムスン『飢え』(1890)
  • ドゥーン『ユービク家の人々』(1918〜1923)
  • ウプダール『影の国をぬけての舞踏』(1911〜1924)
  • ファルクバルゲ『クリスチャン6世』(1927〜1935)
  • ホール『マイル標識での出会い』(1947)
  • サンネムーセ『狼(おおかみ)人間』(1958)
  • ミュクレ『赤いルビーの歌』(1954〜1956)
  • タリエイ・ベソース『鳥たち』(1957)
  • ヒャルスタ『ホモ・ファルスス』(1984)、『誘惑者』(1993)
  • ウルベン『墓の贈り物』(1988)
  • ウァスムー『トーラ』(1981〜1986)『ディーナ』(1989〜1997)
  • ハンセン『旅の終わりの賛美歌』(1990)
  • クリステンセン『ビートルズ』(1984)『異父兄弟』(2001)