オランダの社会問題

オランダは西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家です。スペインからの独立にともない成立した、豊かな芸術や風車や旧市街といった文化遺産が魅力の国ですが、以下のような社会問題も抱えています。

 

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人権問題

オランダは他国で思想や宗教を理由に迫害され逃れてきた人々を、積極的に受け入れる寛容政策で発展してきた国なので、人権に対する意識は非常に高いです。2019年のEU報告書によればオランダはアジア人に対する差別が最も少ない国とされています。その一方で、イスラム過激派の台頭にともない、イスラム系移民の排斥や規制を求める極右政党が支持を伸ばしてきている実態も存在します。

 

外交問題

対日本

基本的に対日関係は良好なほうですが、慰安婦問題をめぐり、2007年に「オランダ下院慰安婦問題謝罪要求決議」が採択されるなど、日本の右派政治家の戦時の人権問題を矮小化するような発言に対して断固たる姿勢を見せています。

 

経済問題

オランダは2020年時点で世界17位・EU5位という経済先進国としての地位を、今でこそ築いていますが、80年代には「オランダ病」と呼ばれるほどの経済不況に悩まされていました。