クロアチアの産業の特徴

クロアチアの国旗

 

クロアチアの国土

 

南ヨーロッパ・バルカン半島に位置する国家、クロアチアにおける産業の特徴をまとめています。この国ではとくに工業が発達しており、中でも金属加工や電子機器の生産がさかんです。また中央ヨーロッパとアドリア海を結ぶ交通の要衝であることを背景にした観光業もこの国の基幹産業となっています。経済規模は旧ユーゴスラビアの中ではスロベニアに継ぐ二番目。最大都市ザグレブは中欧とアドリア海を繋ぐ交通の要所であるため、この国の産業が集中しています。

 

 

 

クロアチアの主要産業

工業

クロアチアでは戦後急速に工業化が進展していきました。ユーゴスラビア内戦による大打撃で低迷を経験するも、2000年代から持ちなおし、ザグレブを中心に通信機器、繊維、家庭電器、製紙などの工業がさかんに行われています。

 

鉱業

電力需要の数パーセント程度の規模ですが、原油と天然ガスを産出します。塩の産出もわずかながら行われています。古代ローマ時代には、ダルマチア地方で大理石の採掘がさかんに行われていました。

 

農業

農業はクロアチアにおける伝統産業で、パンノニア平原では、小麦やトウモロコシが、丘陵地ではライ麦やエンバクの栽培がさかんに行われています。また地中海性気候が支配的なダルマチア地方では、ブドウやオリーブの栽培が産出され、ヤギの放牧も行われています。