デンマーク紋章の意味と歴史

ヨーロッパから見る世界史

デンマークの国章

 

デザインの意味

  • 王冠を被った3頭の青色のライオン:デンマーク王家の象徴。
  • ハート:国王を守る9つの騎士

 

国章の歴史

デンマークはヨーロッパで最も古い王国であり、「ダンネブロ(デンマークの布)の意味)」として知られる国の旗も同様に最古のものと言われており、その起源は10世紀までさかのぼることになります。デンマークの国章は、古くは12世紀ころから確認されており、クヌーズ4世(※)の紋章として、ライオンが描かれています。

 

13世紀頃からライオンに王冠が付着するようになりました。その後、16世紀には9つのハートが挿入された国章が採用されるようになりました。なお、現在の国章は、ヴルフのデザインにより1991年から使用されているものとなります。

 

※クヌーズ4世(1163年―1202年)…在位は1182年―1202年。神聖ローマ帝国より属国となることを求められましたが、これを固辞し自立することに成功しました。また、司教のアブサロンと協力して王権を保ったデンマーク国王となります。