イタリアンピザとアメリカンピザの違いとは?

アメリカンピザ(左)とイタリアンピザ(右)

 

日本では様々な宅配ピザのチェーン店が展開されていますが、実はその多くがアメリカンピザのチェーン店。純粋なイタリアンピザに特化し、展開しているチェーン店は実はそんなに多くありません。しかしそもそも「イタリアンピザ」と「アメリカンピザ」には、どういった違いがあるのでしょうか。

 

 

イタリアンピザの特徴

イタリアにおけるピザの製法も地方によって異なるため、日本でも比較的ポピュラーな「ナポリピッツァ」(南イタリアを中心に食べられるピザ)の特徴を挙げていきます。

 

生地

ナポリピッツァの生地は薄く、味付けはシンプルな塩味が一般的です。元々フォカッチャの製法に基づいて作られているため、生地が薄くても弾力があり食べ応えがあります。

 

具材

ナポリピッツァの具材はベースにトマトソース、その上にモッツァレラチーズバジルを載せるぐらいと、生地と同等にシンプルです。また、オレガノやオリーブオイルを載せる場合もあります。

 

ナポリピッツァは、バジルの緑、モッツァレラチーズの白、トマトの赤により、イタリアの三色旗の色すべてが含まれているので、ナポリの郷土食というだけでなく、イタリアの国民食として愛されています。

 

食べ方

ナポリピッツァは、アメリカンピザのように、大きなピザを複数人で分けて、手で持って食べるのではなく、一人前のピザを1人で、ナイフとフォークを使って食べるのが、本場のマナーとなっています。

 

アメリカンピザの特徴

19世紀後半〜20世紀前半に、イタリアからもたらされたピザが、アメリカで独自の発展を遂げて成立したのが、アメリカンピザです。以下はその特徴です。

 

生地

イタリアンピザよりもずっと生地が厚く、食感もパントーストに近いです。サイズも一回り大きく、1人で食べるというよりも、複数人で取り分けて食べることを想定しています。

 

そしてオーブンにより、生地の内側までしっかり火を通すため、分厚くふっくらとした「アメリカンピザ」特有の食感が生まれます。

 

具材

ピザにのせる具材はキノコ、ソーセージ、ベーコン、チキン、魚介、ジャガイモ等様々で特に決まりがありません。まさに自由の国らしく、自由なピザです。バリエーション豊富で、中にはパイナップルをトッピングしているピザもあるほどです。