イタリア紋章の意味と歴史

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イタリアの国章

 

国章というものには、国の文化、歴史、風土、宗教観など様々な意味が込められており、その国を理解する上ですごく役に立ちます。ここではイタリアの国章のデザインを分析してみましょう。

 

国章のデザインの構成と意味

  • 赤ふちの白い五芒星
    「イタリアの星(Stellone d’Italia)」と呼ばれており、国家の守護を象徴しています。
  • 5つスポークの歯車
    「国が労働の上に築かれている民主主義国家である」という憲法理念を表しています。
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  • オリーブの枝(向かって左)
    国の平和を象徴しています。
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  • オークの枝(向かって右)
    イタリア人民の強さと尊厳を象徴しています。
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  • 文字の書かれた2本の枝を結ぶリボン
    イタリア国家の座右の銘として「REPVBBLICAITALIANA」(イタリア共和国)と記述してあります

 

国章の歴史

イタリアはもともと王国でしたが、第二次世界大戦終結後は国民投票で王政が廃止され第二次世界大戦のイタリア戦線)、それまで使われていた王家の紋章をモチーフとして国章は廃止されました。共和政移行後、共和国制憲議会で新たな国章が議決(1948年1月31日)され、初代共和国大統領エンリコ・デ・ニコラにより公布(1948年5月5日)されたのが現在の国章になります。