古代ローマ時代のお菓子とは?

 

実はヨーロッパのお菓子の多くは古代ローマで食べられていたお菓子、もしくは古代ローマが継承し発展させた古代ギリシアのお菓子に起源を持ちます

 

 

アピキウスの料理本と古代ローマのお菓子

アピキウスによる世界最古の料理本『De re coquinaria』には、様々なお菓子のレシピが載っています。もちろん味や見た目の違いはあったとはいえ、揚げ菓子やプリン、フレンチトーストといった現代の定番料理が食べられていたことがわかっています。これらのレシピは、古代ローマの食文化を理解するための貴重な資料です。

 

揚げ菓子

アピキウスの料理本には、「グルミニウム」と呼ばれる揚げ菓子のレシピが記載されています。これは、小麦粉とチーズを混ぜて揚げたもので、現在のチーズボールに似ています。また、「サルビアタ」というハーブ風味の揚げ菓子もありました。

 

プリン

古代ローマでは、卵と牛乳を使ったデザートが楽しまれていました。これらのプリンのようなデザートは、「プラケンタ」と呼ばれるチーズケーキの一種としても知られています。

 

フレンチトースト

「アリタ」または「アルティア」と呼ばれる料理は、現在のフレンチトーストに似ていました。パンをワインやミルクに浸し、蜂蜜をかけて提供するもので、甘くて香ばしい味が特徴でした。

 

菓子パンが人気だった?

ローマではパン屋が人気で、フルーツタルトや菓子パン、ケーキなど品揃えは多種多様だったようです。近年流行している溢れるほどのクリームをパンで挟んだマリトッツォも、古代ローマ時代に作られていた蜂蜜やバターを使ったパンの一種が元になっていると考えられています。

フルーツタルト

フルーツタルトは、古代ローマ時代にも人気のあったデザートです。ドライフルーツやナッツを使い、蜂蜜で甘みをつけたタルトは、宴席や特別な日のデザートとして楽しまれていました。

 

ケーキ

古代ローマのケーキは、現在のものとは異なり、蜂蜜やワイン、スパイスを使ったリッチな味わいが特徴でした。特に「リビアム」というケーキは、儀式や祝いの場でよく用いられました。

 

古代ローマの食文化と現代

古代ローマの食文化は、現在のヨーロッパの食文化に大きな影響を与えています。ローマの料理法やレシピは、中世を通じて伝えられ、ルネサンス期には再び注目されました。今日でも、古代ローマの影響を受けた料理やデザートが楽しめるのは、その豊かな食文化が現代まで続いている証拠です。

 

古代ローマのお菓子は、その時代の人々の生活や文化を映し出す重要な要素です。アピキウスの料理本に記されたレシピや、当時のパン屋で販売されていた多種多様なお菓子は、現代のヨーロッパのお菓子文化のルーツとなっています。古代ローマの影響を受けたお菓子は、現代でも多くの人々に愛され続けています。