地中海に面する都市アンタルヤを通る川
トルコにおいて、アナトリア高原はズル・ウルマク川・サカリヤ川・セイハン川の源流に、アルメニア高原およびアンティ・トーラス山脈はメソポタミアを形作る大河ティグリス川・ユーフラテス川の源流になっています。トルコのヨーロッパ部トラキアにおいては、メリチ川(マリーツァ川)がギリシャとの国境を流れ、その支流エルゲネ川がトラキアに広がる平野を貫通しています。そしてトルコ国内に水源と河口が両方ある川としてはクズルウルマク川(1,350 km)が最長です。
延長:1,350 km
水源:東部アナトリア高地
河口・合流先:黒海
トルコ国内で完結する川としては最大の川です。古代アナトリアにおいてリディアと、メディア王国の国境となっていました。産業面では、水深が浅いため水運には不向きですが、水力発電に利用されています。川名は「赤い川」という意味。
延長:480km
水源:ヤズルカヤ高原
河口・合流先:黒海
1956年中流域にはトルコで初めて本格的なダム式発電所がつくられた。灌漑用水に利用されるが、洪水も多い。
延長:510km
水源:アンティ・トロス山脈
河口・合流先:地中海
古代ローマ時代の橋がかかるアダナの街、デルタ地帯などを通り、地中海に注ぐ川です。上流は灌漑や水力発電として利用されています。
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