スウェーデンの社会問題

スウェーデンは北ヨーロッパ・スカンディナビア半島に位置する立憲君主制国家です。16世紀ヴァーサ朝創始にともない成立した国で、充実した福祉・豊かな自然・歴史的な街並みなどの魅力がある一方で、以下のような社会問題も抱えています。

 

このページの目次

 

外交問題

スウェーデンは長年中立の立場を重視しており、基本的にはどの国とも友好関係を築いていますが、例外的に緊張関係にある国の一つとして隣国ロシアが挙げられます。ロシアとはロシアの飛び地であるカリーニングラードとバルト海を介して隣り合っており、とりわけここから南東にわずか300kmほどのスウェーデン領ゴットランド島では、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け軍事的警戒が強まっています。

 

格差問題

スウェーデンの国際収支は常に黒字で、世界7位の高所得国家ですが、格差が年々上昇しちえることが問題となっています。これは国が優秀な人材や分野には惜しみなく投資している一方で、そうではないと判断された人材や分野は切り捨てられていることが背景にあります。

 

移民問題

スウェーデンは移民難民受け入れに積極的で、戦争や迫害から逃れてきた難民を、毎年万単位で受け入れています。しかしその一方で、移民受け入れが財政を圧迫しているとして、移民排斥を訴える「スウェーデン民主党」のような政党が、2022年の選挙で第二党に躍進するなど影響力を持つようになっています。