ポエニ戦争でハンニバルを破ったスキピオとは?

「ザマの戦い」を前に交渉による解決を試みるスキピオとハンニバル

 

ハンニバルを破ったローマの将軍の名前はプブリウス・コルネリウス・スキピオ・アフリカヌス(紀元前236年 - 紀元前183年頃)、通称「スキピオ」です。彼は最も著名なローマの軍人であり、第二次ポエニ戦争(紀元前218年 - 紀元前201年)でハンニバル・バルカに対する勝利で特に有名です。

 

スキピオ・アフリカヌスは新戦術と戦略を開発し、ハンニバルの先鋭化された戦略を打破することができました。彼の最も重要な勝利は、紀元前202年のザマの戦いで、ハンニバルの軍を決定的に破ったことです。これにより第二次ポエニ戦争は終わりを迎え、ローマの勝利が確定しました。

 

この戦いの後、スキピオは「アフリカヌス」の称号を授けられました。これは彼が戦争を終わらせるためにアフリカ(主に現在のチュニジア)を征服したことを記念したものです。

 

しかし、スキピオの生涯は成功だけではありませんでした。彼は政治的な敵対行動と汚職の疑いに直面し、結果として公的な生活から引退することを余儀なくされました。彼の死後、彼の軍事的な才能と勝利は広く称賛され、ローマの最も偉大な将軍の一人と見なされるようになりました。

 

スキピオ・アフリカヌスの戦略的な洞察と勇敢さは、歴史的な軍事的な偉業として記憶され、後の世紀にわたって軍事理論家や歴史家から研究されてきました。スキピオについては【スキピオとは何をした人?〜ハンニバルを破り救国の英雄に〜】でも詳しく解説しています。