ヨーロッパの気候に影響を与える暖流

イギリス、フランス、ドイツといった北西ヨーロッパの国々は、日本の北海道より高緯度なので、冬は相当な寒さになると思われがちです。しかし実際は、北海道の冬のようにマイナス数十度という冷え込みを記録することはなく、年間通して北海道よりよほど温和なのです。

 

 

 

高緯度なヨーロッパが暖かい理由

確かに、高緯度になるほど、つまり北極や南極などの極地に近づくほど寒くなる、という認識は間違っていませんが、ヨーロッパにかんしては、周辺海域に流れ込む北大西洋海流と呼ばれる暖流の影響で、寒さが大幅に緩和されています。暖流の上では空気が温められるので、それが偏西風にのりヨーロッパに吹きつけ、地域全体を暖めているというわけです。

 

北大西洋海流が出来るまでの流れ
  1. 北大西洋の赤道付近(亜熱帯)で暖流が形成される。(北赤道海流の発生)
  2. 西へと流れる北赤道海流が、1度大西洋を出てメキシコ湾に入る。(メキシコ湾流の発生)
  3. メキシコ湾流はフロリダ海峡を通って再び大西洋に流れ出る。(北大西洋海流の発生)
  4. 北大西洋海流が大西洋を横断してヨーロッパ海域に流れ込む。

 

ヨーロッパに向かう海流(暖流)の名前

北赤道海流

北赤道海流は、大西洋の赤道付近(亜熱帯海域)を西に向かって流れる海流です。北東貿易風により形成されます。

 

メキシコ湾流

メキシコ湾流(ガルフストリームとも)は、メキシコ湾から大西洋に流れ出る強く狭い海流です。黒潮と並ぶ世界最大の海流として知られています。

 

北大西洋海流

北大西洋海流は、ヨーロッパ西岸に向かって流れるメキシコ湾流の延長にあたる海流です。ヨーロッパ西岸海域を抜けた後は北と東に分岐し、北上した海流は東グリーンランド海流と、東進した海流はノルウェー海流と呼ばれています。