フィンランドの社会問題

フィンランドは北ヨーロッパ・スカンディナビア半島に位置する共和制国家です。1809年成立のフィンランド大公国に起源を持つ国で、トナカイ・オーロラ・豊かな森林など様々な魅力がある一方で、以下のような社会問題も抱えています。

 

内政問題

今でこそヨーロッパ屈指の福祉国家として有名ですが、戦後は敗戦国として莫大な賠償金+ソ連からの圧力によるマーシャル・プラン拒否などで財政難に陥り、後回しにされた労働者は劣悪な環境での労働を余儀なくされていました。しかし中立国スウェーデンなどからの支援により急速に復興していき、50年代には対ソ賠償を完済。以来福祉国家としての道をまい進していくことになるのです。

 

移民問題

フィンランドは21世紀以降、移民難民を積極的に受け入れるようになっていますが、近年はそれに反対する声も高まっており、移民排斥を掲げる政党(「真のフィンランド人」など)の躍進につながっています。

 

治安問題

フィンランドは2022年の世界平和指数で7位にランクインするなど、極めて治安良好な国ですが、観光客が窃盗やスリなどの犯罪にあうことは珍しくないので、滞在するならば最低限の防犯対策をすることが求められます。