フィンランドの国旗
フィンランドの国旗は白地に青い十字架が描かれた青十字旗とも言われる国旗です。十字の交点の部分がやや左に寄ったスカンジナビア十字になっています。
フィンランドはもともとスウェーデンに服属していましたが、ロシア・スウェーデン戦争(18世紀〜19世紀)の後、ロシア領に併合されています。現在のフィンランドの国旗は、同国がロシアから独立を果たした際に正式に採用されたものです。
フィンランド民族を象徴する旗は、1848年革命の年に初めて登場しますが、それは白地に国章を、それを月桂樹が取り囲んだデザインで今のものとは異なりました。現在の青十字の旗は、1861年にヘルシンキのヨットクラブで使われていたものが原型といわれています。ロシア帝国海軍の軍艦旗をモチーフとしたようで、やがて民族の象徴として使われるようになりました。
1910年フィンランドのロシア化政策の一環として、ロシア当局より青十字の部分にロシア帝国の国旗を追加する法令がだされますが、フィンランド人たちはこれを拒否。その後のロシア革命(1917年)の混乱に乗じてロシアから完全に独立を果たし、この時に現在の国旗とほぼ同じものが採用されたのです。
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