
ヨーロッパとアジアを分ける最大の地理的境界ウラル山脈
ヨーロッパとアジアは、同じユーラシア大陸に属する<隣り合う大州>。ヨーロッパは大航海時代より以前に、大陸を通じてアジアと繋がり、政治的・文化的に多大なる影響を受けてきました。ヨーロッパ史を理解する上でアジアとの交流史は欠かせないものです。しかしヨーロッパ史を勉強していると「アジアから〇〇民族がやってきた」「アジアへ遠征を行った」「アジアとの交易を行った」など、ごく当たり前のように「アジア」という語が使われていますが、そもそも「どこからがアジアでどこからがヨーロッパなの?」という疑問を持つ人も少なくないのではないでしょうか?
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ざっくりと説明すれば、ヨーロッパはユーラシア大陸の西側で、アジアはユーラシア大陸の東側の地域にあたる、といえます。問題は両地域を隔てる境界ですが、これは国や組織によって見解が異なるので、絶対的な線引きがありません。しかし地理的要素だけでなく歴史的、文化的、政治的要素なども加味した、世界的に最も広く共有されている認識では
などがヨーロッパとアジアを隔てる重要な分岐点とされています。上記の色分け地図をご参照ください。
この境界基準にもとづけば、アゼルバイジャン、ジョージア、カザフスタン、ロシア、トルコのように、アジアとヨーロッパ双方にまたがる国がでてきます。上述したように、これらの国をヨーロッパかアジアどちらに含めるかは、国や組織それぞれの見解によって異なります。
例えば上記のうち、国連がアジアに分類しているアゼルバイシャン、ジョージア、カザフスタンは、日本外務省は東欧に分類していたりするのです。
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