ギリシャ人

ギリシャ人

 

『ヨーロッパ史入門|民族編』、このカテゴリーではギリシャ人についての情報を紹介しています。古代から現代に至るまで、ギリシャ人はその歴史と文化を形成する上で重要な役割を果たしてきました。古代ギリシャの哲学、芸術、科学の発展は西洋文明の根幹を成すものであり、現代のギリシャ人もその伝統と遺産に深い敬意を持っています。それでは、ギリシャ人の特徴について詳しく見ていきましょう。

 

ギリシャ人の特徴

 

 

 

民族性

ギリシャ人は情熱的で親しみやすいと広く知られています。彼らは家族や友人、コミュニティに深く結びついており、人々が集まり、食事を共有し、議論することを愛しています。また、ギリシャ人は国と文化への誇りも非常に強く、国家の祝日や宗教的な祭りを大々的に祝います。

 

言語

ギリシャ語は、世界で最も古い言語の一つであり、ギリシャ人にとって重要なアイデンティティの一部となっています。また、ギリシャ人は教育を重視し、子供たちは早い段階から古典教育を受けます。特に、古代ギリシャの哲学や文学は教育の中心的な部分を占めています。

 

食文化

ギリシャ料理は地中海料理の一種で、オリーブオイル、新鮮な野菜、ハーブ、チーズ、ワインが特徴です。また、ギリシャ人は食事を社交の場として重視し、長時間にわたる食事会を楽しむことが一般的です。

 

宗教

ギリシャでは、大多数の人々がギリシャ正教を信仰しています。宗教はギリシャ社会の中心的な部分を占めており、教会は地域コミュニティの重要な役割を果たしています。

 

歴史

「民族」としてのギリシャ人とは、ギリシャ語を母語とし、主にバルカン半島やキプロス島などに分布する民族のことで、ヨーロッパの源流を作った古代ギリシア人と、中世以後ギリシャに流入したスラブ人の混血が、多くの現代ギリシャ人の共通祖先です。

 

古代ヨーロッパ世界において美術・建築・演劇・哲学・政治など文化面で卓越し、ギリシャ系国家のマケドニア王国の領土拡大とともに、地中海世界各地にギリシャ文化が広がりました。

 

紀元前2世紀にローマに征服されるものの、ギリシャ文化は「文化的にはローマを征服した」といえるほどにローマに影響を与え、ラテン文化とともにヨーロッパ文明の揺籃となったのです。中世以来、ギリシャ人独自の国家を持つことはなく、東ローマ帝国オスマン帝国と大国の支配を受けてきましたが、1822年からオスマン帝国から独立し、ギリシャ人国家を建設しています。