『ヨーロッパ史入門|民族編』、このカテゴリーではスペイン人についての情報を紹介しています。スペインは、異なる文化と歴史を持つ複数の地域が一つに統合された国で、その多様性がスペイン人の特徴を形成しています。ローマ、モーア人、そしてキリスト教徒のレコンキスタという歴史的な影響が組み合わさり、豊かな文化と国民性を生み出しています。
スペインはバスク人、カタルーニャ人など、異なる文化と言語を持つ多くの民族集団で構成されています。これらの地域はそれぞれ独自のアイデンティティを保ちつつ、スペイン全体としての一体性も大切にしています。
スペイン人は、情熱的で社交的、家族を大切にするといった特性があります。また、彼らは食事や会話を楽しむ「フィエスタ」と「シエスタ」の文化を大切にしています。
スペインでは、スペイン語が主要な言語として使われていますが、バスク語、カタルーニャ語、ガリシア語といった地方言語も公用語として認められています。
スペインの大多数の人々はローマカトリック教徒であり、教会は地域社会の重要な一部をなしています。また、宗教的な祭りや行事も文化の一部となっています。
スペイン文化は、フラメンコ、闘牛、美食など、生活のあらゆる側面に溢れています。また、芸術と建築におけるスペインの寄与は、ピカソ、ガウディなど、世界に影響を与えてきた多くの著名なアーティストたちを生み出してきました。
民族としてのスペイン人とはスペイン語を母語とし、古代から中世にかけ、先住イベリア人、ローマ人、ゲルマン人(西ゴート族)、サラセン人らの混血が進む中で形成された民族です。
ラテン文化およびゲルマン文化を基礎とするスペイン人の祖先は、8世紀に征服されて以来、700年以上のイスラム支配を受けてきました。しかし血道なレコンキスタ(再征服運動)が実を結び、15世紀末にはスペイン王国を成立させ、イスラム勢力を駆逐することに成功しています。
その後は大航海時代の先駆けとなり、16世紀には世界中に植民地を広げることで「スペイン海上帝国」を体現。新大陸からの莫大な富でスペイン文化は大いに繁栄し、現在に続く文化的基礎が確立されていったのです。
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