『ヨーロッパ史入門|民族編』、このカテゴリーではポルトガル人についての情報を紹介しています。ポルトガル人とは、ポルトガル共和国の国民を指します。彼らのルーツは古代ローマの時代まで遡り、その後、多くの異なる文化との交流を経て独自の文化とアイデンティティを形成しました。航海技術の発展により、世界中に広がり、多様な文化との出会いを経験してきました。
ポルトガル人は、主にポルトガル共和国の国籍を持つ人々を指します。また、歴史的な航海活動により、世界中の様々な地域、特に旧植民地であるブラジルやアフリカの諸国にもポルトガル系の人々が生活しています。
ポルトガル人は友好的で寛容な性格を持つことで知られています。また、家族や友人との絆を重んじる傾向があります。
ポルトガル人の母語はポルトガル語です。ポルトガル語はロマンス語族に属し、世界中で2億人以上の人々によって話されています。
ポルトガル人の大多数はキリスト教のローマ・カトリック教を信仰しています。そのため、宗教的な祝日や祭りが社会生活の一部を形成しています。
ポルトガルの文化は、音楽、料理、芸術など、様々な分野で豊かな発展を遂げています。特にフェードと呼ばれる伝統的な歌が有名で、その悲哀なメロディはポルトガル人の心情を表現しています。
民族としての「ポルトガル人」とは、ポルトガル語を母語とし、主に現在のポルトガルやポルトガル旧植民地に暮らす民族のことです。
ポルトガルの地には旧石器時代から人が暮らしていましたが、ポルトガル人のルーツは、古代から中世にかけて、ケルト人、イベリア人、ローマ人、ゲルマン人など民族の混血が進む中で形成されたと考えられます。
とりわけポルトガル語の起源はラテン語であることから、ポルトガル文化はローマのラテン文化(+ローマ人が影響を受けたギリシャ文化)の影響をとくに強く受けています。
そんなポルトガル人の共通祖先は1143年にポルトガル王国を建設し、13世紀までにレコンキスタを完了させます。そして大航海時代の先駆けとなり、海外各地の植民地の建設により「ポルトガル海上帝国」を体現。
新世界からの莫大な富の流入でポルトガル王国は大いに栄え、この時代の文化的繁栄により現在のポルトガル文化の基礎が確立されていったのです。
大航海時代のポルトガル人の交易圏は日本にもおよび、室町時代〜江戸時代の日本人からは、南方を経由して来日していたことから「南蛮人」と呼ばれていました。
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