リスボン条約

リスボン条約とは

リスボン条約は2009年に発効したEUの基本条約改正で、機構改革や意思決定制度の変更を行った。EUの政治的一体性と効率性向上を目的としている。本ページでは、さらに条約成立の経緯や批准過程などについても詳しく解説していく。

リスボン条約


リスボン条約は、ヨーロッパが統合だけでなく、
民主主義と透明性の原則によって進むという決意の証である。


─ ヨーロッパ委員会公式声明(2007)


リスボン条約は、2007年に締結され、2009年に発効したヨーロッパ連合(EU)の基本条約です。この条約は、EUの運営体制を改革し、拡大するEUに適応するための新しい枠組みを提供しました。リスボン条約は、ヨーロッパ連合の機能を強化し、より効率的かつ民主的な運営を目指しています。


この条約により、EUの決定プロセスが改善され、欧州議会の権限が強化されました。また、EUの外交政策を統括する高等代表の地位が新設され、EUの国際的な声を一つにすることが試みられました。リスボン条約は、欧州理事会の常設議長職を設けることで、EUの統一性と連続性を高めることを意図しています。


リスボン条約は、ヨーロッパ統合の歴史において重要なマイルストーンであり、EUの拡大と深化を促進するための法的および制度的基盤を提供しました。これにより、EUはより一体化された政治的および経済的組織へと変貌を遂げ、国際舞台での影響力を高めることが可能となりました。