ヨーロッパの税金が高い理由

日本と比べて、ヨーロッパ諸国の税金は高い傾向にあります。にも関わらず税について不満は日本ほど高くありません。デンマークは消費税25%と日本の倍以上なのに、国民幸福度指数で何度も世界一位になっています。税金が必ずしも負担に繋がっていないのはどういうわけなのでしょうか?

 

 

ヨーロッパで税への不満が少ない理由

ヨーロッパで税についての不満が、比較的少ない理由については、税を預かる政府の金のやり繰りが上手く、徴収と還元が釣り合っているからといえます。消費税が高い代わりに、相続税がなかったり、高速が無料だったり、教育費が無料だったり、ワクチンや手術など医療代が無料だったりするわけです。

 

税金の無駄遣いが少ない

ヨーロッパのように高福祉・高負担を実現させる為には、国民が政治に常に関心を持って、役人が税の無駄使いができないような仕組みがないといけません。ヨーロッパ(特に北欧)では年代問わず政治への関心が高いためそれができています。

 

対して日本は投票率が50%付近をさまようくらい国民の政治に対する関心が低いため、税の無駄遣いをされるし、政府に対する信頼も薄いのです。

 

老後の不安が少ない

ヨーロッパでは老後病気になって、大きな手術が必要になっても、国が全て負担してくれるなど、老後福祉がしっかりしています。また生活必需品は税金で賄われているので、老後の生活を心配する必要がありません。今の時代、お金を稼ぐ為には教養が必要ですが、ヨーロッパ、特に北欧は教育への投資にとても力を入れています。

 

例えばスウェーデンは学費は基本的に全て無料で、さらに一定期間出席すると国から補助金が出ることもあります。