欧州旗の星の数に込められた意味

欧州旗の星の数に込められた意味

 

ヨーロッパ地域の象徴として、最も有名なのはやはり欧州旗(英:European Flag)でしょう。欧州旗は青地の中心に12個の金星の輪が描かれた旗で、ヨーロッパのシンボルとして扱われています。また欧州連合(EU)の公式のシンボルでもあります。

 

欧州旗の星の意味

欧州旗の青地は青空を表し、星の描く円環はヨーロッパの人々の連帯を表しています。「ヨーロッパ統合」というEUの理念を体現したデザインといえるでしょう。また12個という星の数は、完璧と無欠を表す数字として採用されました。

 

この星の数についてですが、欧州評議会にて、欧州旗の星の数を決定する際、複雑な議論があったようです。当初はCOEの初期加盟国・地域である15個にしようという話でした。しかしこの数字が国によっては政治的な意味合いにとらえられ揉めてしまったようで、その結果政治的に当たり障りのない、「完全」と「無欠」のシンボルとして12という数が採用されたそうです。

 

12はヨーロッパに縁のある数字

また12という数は地中海世界や西ユーラシアでは文化や伝統的に様々な特別な意味を持っていたため、なお最適でした。例えば「12」にちなむヨーロッパの伝統文化には、黄道の十二星座、イエスの使途の数、オリュンポスの十二神などがあります。