叙事詩『ローランの歌』の基本情報 | |
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原題 | La Chanson de Roland |
著者 | 不詳(ただし、トゥーロウ伝説に基づく説もあります) |
執筆年代 | 11世紀末 |
言語 | 古フランス語 |
題材 | カール大帝の甥ローランの英雄的行動と最期 |
構成 | 長詩(Laisses)の連続 |
物語の舞台 | 8世紀のピレネー山脈 |
『ローランの歌』を元にした作品 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「交響曲第7番」の第2楽章など |
『ローランの歌』は、11世紀末に成立した古フランス語の叙事詩で、その原題は"La Chanson de Roland"です。著者は不詳ですが、中世フランスの吟遊詩人によって書かれたと考えられています。
この叙事詩はカール大帝の甥であるローランの英雄的行動とその最期を描いています。物語は8世紀のピレネー山脈での戦いを舞台にしており、ローランが少数の軍勢を率いて後衛を守りながら、大軍に包囲される様子をつづっているのです。
詩は一連の長詩(Laisses)で構成され、各長詩はアサナンス(assonance)という詩法、すなわち一部の音節が同じ音を繰り返すことで、一つのユニットを形成しているのが特徴です。
また、その歴史的な内容と壮大な描写から、多くの作品に影響を与えており、特にルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「交響曲第7番」の第2楽章は、『ローランの歌』をモチーフにしていることで知られます。
『ローランの歌』はフランス最古の文学作品とされ、フランス文学の始まりを告げる作品として重要な地位を占めています。
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