ゴシック建築の特徴・歴史・代表作

ゴシック建築の特徴や歴史

ゴシック建築の傑作ミラノ大聖堂(イタリア)

 

ゴシック建築と聞けば、古い教会や大聖堂を彩る尖塔や美しいステンドグラスを思い浮かべる方も多いでしょう。この独特な建築様式は、中世ヨーロッパを中心に栄え、その後の建築にも多大な影響を与えているのです。ここではそんなゴシック建築の特徴や歴史を簡単に紹介していきます。

 

 

ゴシック建築の特徴

特徴@「尖塔アーチ」

ゴシック建築の最も代表的な特徴は、尖ったアーチ形状、通称「尖塔アーチ」です。このアーチは、建物全体の重量を外壁に効果的に分散させ、より高く、そして開放的な空間を作り出すことを可能にしています。

 

特徴A「フライングバットレス」

「フライングバットレス」とは、外壁に直接付けられた補強壁のこと。これにより、壁面に大きな窓を設けることが可能となり、明るく開放的な室内を実現しています。

 

特徴B「ステンドグラス」

ゴシック建築の教会や大聖堂では、カラフルで詳細なステンドグラスが使用されることが特徴です。これにより、日中は太陽の光を浴びて、神聖な雰囲気を一層高める効果があります。

 

ゴシック建築の歴史

ゴシック建築は、12世紀から16世紀の中世ヨーロッパで発展しました。この様式は、当初は宗教的な建物、特に教会や大聖堂に見られることが多かったのですが、技術の革新とともに市民の生活空間にも広がっていきました。ロマネスク建築からの移行期において、フランスのサン=ドニ大聖堂を皮切りに、ヨーロッパ全土にその影響が拡大。数世紀にわたり、「都市のランドマーク」として多くのゴシック建築が築かれたのです。