エーゲ海

エーゲ海から紐解くヨーロッパ史

エーゲ海は古代文明の発展に欠かせない海だ。クレタ文明やミケーネ文明、さらに古代ギリシャ都市国家の交流と繁栄を支えた舞台である。本ページでは、ヨーロッパの古代史や文化交流、海洋活動などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

エーゲ海

エーゲ海


エーゲ海は地中海東部のギリシャ、小アジア、クレタ島に囲まれた海域です。島名は海神ポセイドンの聖地アイガイに由来し、大小合わせ400もの島々が点在することから、多島海とも呼ばれます。


エーゲ海の人類史

アジアとヨーロッパの中継点に位置する交通の要所であること、いちはやく文明開化を遂げていたエジプトに近かったこともあり、古代ギリシア最古の文明エーゲ文明が起こったヨーロッパ史においても非常に重要な地域になっています。


中世以降になっても、交易や軍事上の要であることは変わらなかったため、国家による制海権争いが繰り広げられてきました。現在でも、武力衝突こそないものの、領海を持つギリシャとトルコの紛争が継続中です。