アドリア海

アドリア海から紐解くヨーロッパ史

アドリア海はイタリア半島とバルカン半島に挟まれた海域だ。古代ローマの交易やヴェネツィア共和国の繁栄を支え、ヨーロッパ史に深く関わってきた。本ページでは、ヨーロッパの都市文化や経済活動、地中海世界とのつながりなどを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

アドリア海

アドリア海


アドリア海とは、イタリア半島とバルカン半島に挟まれた、地中海の内海の1つです。名前の由来はかつてポー河の河口で栄えた都市アドリアより。


アドリア海の人類史

古代ではギリシア人やローマ人、中世では「アドリア海の女王」の異名を持つヴェネツィアが海上覇権を握り、いずれの支配下でも重要な海上交易路として利用されてきました。


大航海時代以降重要性が低下

とりわけ中世以降は、アジアとの東西貿易の中継地として重要視されていましたが、15世紀末のインド航路の発見により、西回り航路でアジアに到達できるようになったことで、その重要性は薄れていきました。