イタリア独立戦争の戦いの一つソルフェリーノの戦い
イタリア統一戦争(イタリア独立戦争)は、サルデーニャ王国率いるイタリア諸国の連合が、イタリアの独立と統一を求め、3次にわたりオーストリアと争った戦争です。この戦争にサルデーニャが勝利した結果、中世以来小国分立状態にあったイタリアが、イタリア王国(のちの共和国)という政治共同体として1つにまとまることができたのです。
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時期:1848〜49年
第一次独立戦争は、サルデーニャ王国の敗北という結果に終わり、イタリアにおけるオーストリア支配を終わらせることこそ叶いませんでしたが、敗北の反省を踏まえ、「準備の十年間(decennio di preparazione)」を過ごし、次の反乱に備えたことは非常に重要です。
時期:1859年
第一次独立戦争の敗因の1つは同盟国の脆弱さでした。そこでサルデーニャ王国は、オーストリアという共通の敵の為に、もともと対立関係にあったフランスと同盟を締結。1859年、フランス軍と共同でオーストリアに戦いを挑み、ロンバルディア地方を奪回することに成功したのです。
ロンバルディア奪回により統一への道が一気に開かれ、トスカーナ、エミリア・ロマーニャ、ウンブリアなど各地方を次々併合、1861年ジュゼッペ・ガリバルディが南イタリアを征服したことをもってイタリア統一はほぼ達成されました。同年サルデーニャ王を君主とするイタリア王国も成立しています。
第二次独立戦争でイタリア統一は一応の完成をみましたが、トリエステ・南チロル・ヴェネト地方など、まだわずかにオーストリア支配下のイタリア文化圏は残されていました。これらの地域は「未回収のイタリア」と呼ばれ、その回収がイタリア王国の政治的課題となりました。
時期:1866年
1866年普墺戦争(プロイセン=オーストリア戦争)が勃発すると、イタリアはプロイセン側につき、「未回収のイタリア」を併合すべくオーストリアに宣戦布告。これが第三次独立戦争にあたります。結果イタリアは勝利し、「未回収のイタリア」をも併合したことをもって、イタリア統一戦争(イタリア独立戦争)は終結したのです。
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