古代ローマ人の特徴〜人種は?末裔はイタリア人?〜

「ローマ人」というのは、紀元前8世紀頃から紀元5世紀頃まで存在した古代ローマ(ローマ共和国、ローマ帝国)の市民権(ローマ市民権)を持っていた人々のことです。ローマ中部のラティウム地方に居住していたラテン人を中心とした様々な民族で構成されています。

 

 

 

ローマ人の人種

古代ローマというのは、最初期の王政から帝政時代まで一貫して近隣から様々な民族を受け入れ発展してきた歴史があります。なのでローマは今のアメリカのように、様々な民族が入り乱れる移民の国、多民族国家といえる国です。ローマ人の大多数は人種的にコーカソイドという共通点はありますが、血筋としての繋がりはほとんどないといって良いでしょう。

 

ローマ人=ラテン人ではない

ローマ人=ラテン人というイメージが強い人も多いと思いますが、上述したようにローマは多くの移民を受け入れた国。確かに最初はラテン人主体でしたが、時代が下るにつれ中東系や古代ギリシア系、ゲルマン人やガリア人など様々な民族がローマ人の一員になり、必ずしもイコールでは結べなくなりました。

 

イタリア人はローマ人の末裔か

イタリア人は古代ローマ人の末裔なのか?という質問をよくされますが、古代ローマは現在のイタリア・ローマにて誕生し、数世紀かけヨーロッパ世界全域に覇権を広げた世界屈指の大帝国です。

 

現在のヨーロッパ文化の基礎を作り、ローマの公用語だったラテン語は現ヨーロッパ諸言語の大半の祖となりました。つまりイタリア人だけでなく、フランス人ドイツ人スペイン人など大半のヨーロッパ人はローマ人の末裔といえるでしょう。