スラヴ人の特徴|人種・言語・歴史・宗教など

スラヴ人とは、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパを活動拠点とするスラブ語系の言語を話す民族です。居住地によって東スラヴ人(ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人)、西スラヴ人(スロバキア人、チェコ人、ポーランド人)、南スラヴ人(クロアチア人、セルビア人ブルガリア人など)に分けられます。イラン系の遊牧民やフン族、ゴート族などで形成され、人種的にはコーカソイド寄りです。

 

 

 

「スラヴ」の語源

「スラヴ」とは古代ギリシア語で「奴隷」を意味する言葉で、かつてスラヴ人が戦争などで捕虜になった後、奴隷として売り払われていたことが背景にあります。そして古代ギリシア文化を受け継いだローマ帝国により、西ヨーロッパ諸言語に広まっていきました。

 

スラヴ人の文化

スラブ文化は先史時代のトシュチニェツ文化(紀元前1700年〜紀元前1200年)を起源に持ち、その後様々な文化との融合と発展を繰り返して、それぞれの地方や部族ごとの文化が形成されていったといわれています。

 

言語

インド・ヨーロッパ語族の1つスラヴ語を用います。西スラヴ語と東スラヴ語をひとまとめに「北スラヴの言語」に分類する場合もあります。スラヴ語圏全体に関する様々な学問をスラヴ学といいます。

 

国旗

スラヴ人が多数派を占める国々の国旗は、赤、青、白からなる配色構成の国旗が多いです。この配色は汎スラヴ色と呼ばれ、自由と革命の理想を象徴したものです。

 

スラブ人の原住地

スラブ人はカルパチア山脈北部を原住地としています。4世紀以降のゲルマン民族の大移動にともない、東ヨーロッパ広くに活動範囲を広げ、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の脅威として影響を与えていました。