ネネツ人の特徴|人種・言語・歴史・宗教など

ネネツ人は、ロシア極北地方に暮らすネネツ語を話す少数先住民族です。コラ半島やタイムイル半島にかけてのツンドラ、森林地帯を生活拠点とし、漁労・狩猟、遊牧型のトナカイ飼育などを伝統的な生業としています。

 

 

ネネツ人の呼称の由来

「ネネツ」というのは自称であり、サモエード諸族中で最大の集団であることから、かつては「ユラク・サモイェード」と呼ばれていました。ネネツと改称されたのは、1917年の十月革命後です。「人間」を意味する「ニェネチ」に基づき「ネネツ」となったのです。

 

ネネツ人の文化

トナカイ文化

ネネツ語でいう「トナカイ」とは「生活を与える動物」を意味しています。ネネツ人の服も家もトナカイの皮でできており、肉はトナカイの肉を食べ、血を飲みます。トナカイはネネツ人にとって生活そのものなのです。しかし近年温暖化と気候変動によりトナカイの数が減少し、生活に余裕がなくなってきているといいます。

 

言語

ネネツ人は、ウラル語族サモエード諸語のネネツ語を話します。地域によって方言があり、ツンドラ方言森林方言に大別されます。これらは同じ言語系統ではありますが、実際はほとんど似ていない言語で、相互理解性は低いです。

 

宗教

ネネツ人の間では、ギリシア正教(キリスト教の教派の一つ)、シャーマニズム(精霊や神霊など超自然的存在と心を通わせる原始宗教)、伝統的な土着信仰などが定着しています。

 

ネネツ人の居住

居住地域

ネネツ人の殆どは、ヤマロ・ネネツ自治管区内で暮らしており、同自治管区の7%程度をネネツ人が占めています。その他の分布としてはネネツ自治管区、旧タイミル自治管区(現クラスノヤルスク地方)などが挙げられます。

 

人口

2002年に行なわれた国勢調査では、ロシア領土内に約4万人のネネツ人が暮らしていることが確認されています。

 

ネネツ人の人種

ロシア人といえば多くの人は白人をイメージするかと思いますが、ネネツ人の多くはモンゴロイドに属しています。顔立ちは日本人に似ているので、親近感を覚える人も多いでしょう。

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