バルト人の特徴

バルト人とは、バルト海東南岸付近（現在のリトアニアと、ラトビア）に暮らす民族です。インド・ヨーロッパ語族バルト・スラヴ語派バルト語派を使用します。現在使われているバルト語派はリトアニア語とラトビア語で、プロイセン語、ヤトビンジア語、クロニア語、セミガリア語、セロニア語など今は死語になったバルト語派もあります。

バルト人の言語

スラヴ語との関係

バルト語はスラヴ語派ともっとも近い関係にあります。単一のグループを形成した時代があったという説に基づき「バルト＝スラヴ語派」が提唱されていますが、確かな証明はまだなされていません。

言語学上の価値

バルト語派は、現在使われているインド・ヨーロッパ語の中でも、古代語の特徴が最も多く見られ、言語学上重要な意味を持つ語派です。古代語の特徴が保持された理由としては、彼らの居住地に多くの湖や沼があり、バルト人を外の世界から遮断していた為と考えられています。