バイエルン人の特徴とプロイセン人との関係

バイエルン人は、ドイツ南部のミュンヘンを中心としたバイエルン地方、オーストリアの大部分などに暮らしている民族です。バヴァリア人(ババリア人)、バユワル人、バユバール人、バユヴァール人などとも呼ばれています。

 

 

 

バイエルン人の名前の由来

「バイエルン」という呼称は、ゲルマン語の「ボイイ住民」に由来しているとも考えられています。

 

バイエルン人の歴史

起源・系統

バイエルン人の起源は明らかになっておらず、仮説としては、古代ゲルマニアにて、ケルト人をルーツに持つボイイ人と、スエビ人をルーツに持つマルコマンニ人の混血から生まれたといわれています。マルコマンニ人は紀元前9世紀頃からボイイ族が定住していた地域パンノニアに移住。そして紀元前2世紀頃からローマ帝国と幾度と戦いましたが、パンノニア戦争で敗北を喫し、ローマの勢力圏に置かれました。おそらくここでボイイ人との混血が進んだと考えられています。

 

バイエルン王国の成立

バイエルン人は中世以来、プロイセン人とともにドイツ系の有力民族として幅を利かせていました。やがてバイエルン人はミュンヘンを、プロイセン人はベルリンを首都する王国を建設し、バイエルン王国は、ドイツ系国家でプロイセン、オーストリアに次ぐ第三の国力を有する国家となりました。

 

バイエルン王国の滅亡

普仏戦争でプロイセン側についたのちに、1871年にプロイセンを盟主とする新生ドイツ帝国に参加しましたが、第一次世界大戦後の1918年11月にドイツ革命が起こり、国王が退位したことで、王国としての歴史は幕を閉じました。