ユーロ圏とEUの違い

ユーロ圏とは、ユーロという共通通貨を導入している19カ国で成る経済統合地域のことです。ユーロはユーロゾーン、ユーロランドなどとも呼ばれ、ヨーロッパ19カ国で経済的国境を取り払った1つの通貨として使用されています。

 

ユーロ圏は人口3億2600万人を擁す世界最大規模の経済圏で、1人あたりのGDPは米国に次ぐ世界第2位の経済規模です。今後ますます国内外の投資活動が活発になり、将来的にドルに匹敵する経済圏になる可能性が高いとみられています。

 

 

 

ユーロ導入のメリット

ユーロを導入することで、欧州中央銀行という経済面における強力な後ろ盾が得られますが、EUの政策に国内の政策が縛られてしまうというデメリットもあるので、EU加盟国の多くがユーロを導入する一方で、スウェーデンデンマークのように導入を見合わせているEU加盟国もあります。

 

その一方で、ユーロを導入したくても、為替相場、財政赤字などの用件を満たせず、なかなか加盟できない国もあります。

 

ユーロ圏の構成国

オーストリアベルギーキプロスエストニアフィンランドフランスドイツギリシャアイルランドイタリアラトビアリトアニアルクセンブルクマルタオランダポルトガルスロバキアスロベニアスペイン

 

EUとの違い

EU諸国とユーロ圏の国々というのはほとんど被っています。しかしEUに加盟している国が全てユーロを導入しているわけではないので、完全にイコールなわけではない、ということに注意が必要です。

 

EU加盟国でも、

 

 

といったように、独自通貨を採用している国もあるのです。こういう国々はユーロ圏には含まれませんが、将来的に参加基準を満たした場合、ユーロを導入し、ユーロ圏に参加する義務があります。

 

ユーロを導入していてもEUに非加盟という国もありますが、こういった国もユーロ圏には含めないのが一般的な考えです。