ヨーロッパの人口〜総人口・人口ランキング・人口推移など〜

ヨーロッパの総人口は2009年時点でおよそ7億4000万人。これは地球総人口の11%、大州の中ではアジア・アフリカに次ぐ人口規模となります。ヨーロッパ州は決して大きな大州ではないものの、イギリスドイツフランスなど世界で指折りの経済国が集中しているだけあり、それなりの人口を抱えています。

 

 

ヨーロッパの人口ランキング

ヨーロッパにおける国別人口では、世界最大の国土面積を誇るロシアが最多で、それに次ぐのがEU最多のドイツです。
逆に人口が最も少ないのは、イタリア・ローマの北西部に位置するバチカンです(人口は約800人)。ただしバチカンの居住権(市民権)はバチカンで職務についている期間のみ与えられるもの、国内で出生しても出生地主義による国籍の取得が出来ない、という特殊な事情の国ですのでランキングからは除外します。

 

人口の多い国トップ10

  1. ロシア 約1億4000万人
  2. ドイツ 約8千100万人
  3. イギリス 約6千300万人
  4. フランス 約6千280万人
  5. イタリア 約5千900万人
  6. スペイン 約4千600万人
  7. ウクライナ 約4千500万人
  8. ポーランド 約3千800万人
  9. ウズベキスタン 約2千900万人
  10. ルーマニア 約1千900万人

 

人口の少ない国トップ10

  1. サンマリノ 約3万3000人
  2. アイスランド 約33万7000人
  3. マルタ 約40万9000人
  4. ルクセンブルク 約57万6000人
  5. モンテネグロ 約62万4000人
  6. キプロス 約117万人
  7. エストニア 約134万人
  8. コソボ 約180万人
  9. ラトビア 約201万人
  10. スロベニア 約202万人

 

ヨーロッパの人口推移

中世までは増加と減少の繰り返し

今でこそ世界3番目の人口規模を抱える大州ヨーロッパですが、14世紀中頃までは疫病の流行や飢饉、戦争などにより増加しては減少を繰り返していました。その後安定した増加傾向に転じたのは16世紀以降で、17世紀には1億人を突破。18世紀の産業革命以降は爆発的に人口が増加し、1930年代には5億人もの人口に達しました。

 

紀元初期から2000年頃までの人口変動

 

紀元初期…約3300万人
600年頃…約1800万人
1300年頃…約7000万人
1600年頃…約1億人
1900年頃…約5億人
2000年頃…約7億人

 

現在は少子高齢化の問題も

一貫して増加傾向にあったヨーロッパですが、現在はそのスピードも鈍化し、一部の国は少子高齢化の問題に直面しています。EU最大の8174万人の人口を抱えるドイツについては、2060年には20%減の6636万人にまで落ちる予測されており、2040年代にはEUの人口第1位の座から陥落するといわれています。