ローマ帝国ではキリスト教以前、どんな宗教が信仰されていた?

末期のローマ帝国ではキリスト教が信仰され、それ以外の宗教は異教として信仰を禁じられていました。

 

しかし4世紀にキリスト教が公認される前は、多神教や皇帝崇拝といった宗教が信仰され、キリスト教は異教として弾圧されていたのです。

 

またごく短期間であったものの、ミトラ教と呼ばれる太陽神ミトラスを主神とする宗教も信仰されていました。

 

多神教

ローマに古くから伝わる土着の神々を信仰する宗教です。主な信仰の対象はユピテルを最高神とする12柱の神々「ディー・コンセンテス」です。

 

人々は神々を祀る神殿に訪れ、供物や動物の生贄を捧げたりして、祈りをささげていたのです。

 

有名な神殿には

 

  • 万神殿(パンテオン)
  • ウェスタ神殿
  • ヤーヌス神殿
  • サートゥルヌス神殿

 

などがあります。

 

なおローマ神話の内容はギリシャ神話に多大な影響を受けており、ローマ神話に登場する神々は、ギリシャ神話に登場する神々と同一視されています。

 

皇帝崇拝

皇帝を現人神として信仰する宗教です。ローマが帝政に移行して以来、帝国維持・帝権強化のために、上から押し付けられる形で普及していきました。

 

ペルシアに起源を持つ、アーリヤ人の太陽神ミトラを祀る密儀宗教です。祭儀は地下神殿や洞窟で行われ、雄牛が生贄として捧げられていました。

 

キリスト教の国教化にともない衰退しましたが、1〜4世紀頃に、主に軍人や下層階級の人々の間で広く信仰されました。

 

2世紀初期にはローマ全土で隆盛していました。