サクソン人の起源や特徴

サクソン人(もしくはザクセン人)は、北西ドイツを原住地としていたゲルマン系の種族です。ドイツの連邦州の一つであるニーダーザクセン州は、サクソン人が建設した都市から発展を遂げた州として知られています。

 

 

 

サクソン人の歴史

イングランドに移住したサクソン人

サクソン人は、アングル人と共にイングランド人の民族形成に大きく影響しました。4世紀後半から5世紀にかけて、一部がアングル人やジュート人とともにゲルマン民族大移動の一環として、サクソン人、ジュート人とともにイングランド北東部に移住。先住民族のブリトン人を駆逐し、いくつもの王国を建国、アングロ人と融合しアングロ・サクソン人となりました。

 

大陸本土に残ったサクソン人

一方、イングランドに移住せず大陸本土に残ったサクソン人は、国家としてまとまりこそしませんでしたが、4つの支族が連合を形成し地域社会を守っていました。しかし6世紀以降、フランク王国からの圧力が激化するようになり、8世紀にはフランク王カール大帝に征服されることになりました。

 

文化的特徴

宗教

ゲルマン神話に伝わる神々を信仰していました。しかし8世紀にフランク王国に征服されると、キリスト教が浸透し、伝統的な宗教は廃れていきました。フランク王国は反抗するサクソン人に対し、大量殺戮や強制移住を行ない、無理矢理キリスト教を受容させました。

 

言語

サクソン人の言語は、イギリス側では時間の経過とともに英語に変化していき、ドイツ側ではフランク王国の言語と同化していきドイツ語に変化していきました。